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アラサー不美人の哀れな美容事情

残念なアラサーの、残念な美容体験談。

「体重が増えたっぽいとき」にとりがちな行動に関する一考察

♪~♬~♪~♫~(オープニング曲)


【矢瀬田井(以下: 矢)】
みなさんこんにちは。
ダイエッターの生態を解明する『クローズアップ現ダイエット』


司会の「た(T)べ(B)す(S)ぎテレビ放送」アナウンサー、矢瀬田井  洋(やせたい・よう)です。


体重計。


それはダイエッターにとって、あるときは希望、またあるときは絶望となり得るもの。


地道な努力を重ねさえすれば、その成果を確実に示してくれる……
しかしその一方で、怠惰な生活を残酷なまでに数値化するものでもある……


ルネサンス期の天才ミケランジェロが描く『最後の審判』をも彷彿とさせるその存在は、産業革命以降、近現代のダイエッターたちに恐れられてきました。


本日お伝えするのは、今も昔も変わらず体型維持界の絶対的王者として君臨する「体重計」に立ち向かう日本人女性の、ひと夏の闘いの記録です──


解説には、近現代体重計史研究の第一人者、たべすぎ大学しんどい学部教授、アラフィフ不美人先生をお招きしました。


よろしくお願いいたします。


【アラフィフ不美人教授(以下:  不)】
よろしくお願いします。



【矢】
さて、本日は前回に引き続きスタジオを飛び出して、アラサー不美人さん〈32歳・会社員〉宅にお邪魔していますが……


どうやら体重計に乗るか否かについて悩んでいるようですね。


【不】
はい、家族旅行、職場の飲み会、友人の誕生日と、ここのところイベント続きだった彼女。


「そろそろ節制しなければ」思っていた矢先……


残業を終えたご主人が深夜帰宅しました。


……その手には、あろうことかミスタードーナツ〈10個入り。あの、ケーキ屋さんの持ち帰り用の箱を思いっきり横長に引き伸ばしたみたいなパッケージのヤツ〉」が……。


【矢】
それは絶体絶命の大ピンチですね。
その誘惑に勝てる現代人は、なかなかいないのではないでしょうか。


【不】
はい。
ご多分に漏れず彼女も深夜のドーナツから溢れ出る強烈なフェロモンに屈してしまったうちの1人だったようです。


深夜0時過ぎにモリモリと4個ほどを平らげ……


……そして今、体重計を前に恐れおののいているというわけですね。


【矢】
そこまで恐れるのであれば、そもそも体重を量らなければよいのではないかと思われますが……?


【不】
はい。
「体重が増えたっぽいとき」というのは、得てして体重計が視界に入ることすら不快に思えるものです。


しかし人間というのは不思議なもので、往々にして「自ら恐怖の対象に向かって突き進んでしまう」といった、本人の意思とは相反する行動に走ることがあります。


【矢】
なるほど。
「イヤよイヤよも好きのうち」といったところでしょうか……〈たぶん違う〉


……おっと……?
動きがありましたよ!


アラサー不美人さん、何かを決意したような目で、おもむろに服を脱ぎ始めましたよ!!!


ああっ……生放送なのに……っっっ



注)とりあえずモザイク処理しておきました。


【不】
イヤイヤ、矢瀬田井さん。
アナタ、何年この番組の司会を務めていらっしゃるのですか。


「体重を量るときは全裸」


これはダイエッターにとって常識。
マッパはある種の公式ユニフォームですよ。


【矢】
これはこれは大変失礼いたしました。
私の勉強不足ですね。


【不】
……ったく……
まぁいいでしょう。


ところで意を決して体重計に乗り、その結果を目の当たりにしたアラサー不美人さん、全裸のまま体育座りをしていますね。


彼女からそこはかとなく漂う絶望感に鑑みると……おそらく3.5kg増……といったところでしょうか。


【矢】

ええ、あの青ざめた顔……
にわかには信じられないといった様子です。


あ〜あ、正確な数値を刻む体重計を「ポンコツ」呼ばわりなんかしちゃって……


昨夜あれだけドーナツを貪っておいて、責任転嫁も甚だしい……!


そしてそして……恒例の無駄な足掻きが始まった模様です!


もう一度体重計に……?
つま先からそ~っと……?


乗ったーーー!
そっと優しく乗ったところで、体重計がはじき出す数値は変わりません!
至極当然のことです!


さらにさらに……?
片足を上げて……?



乗ったーーー!!
もちろん片足を上げたからといって、体重が半分になるはずもありません!!


と思いきや、お次は……?
体重計の端っこに……?



またしても乗ったーー!!!
乗る位置を数センチ移動させたところで、結果が変わるわけがありません!!!
これまた分かりきっていることです!!!


さぁどうするアラサー不美人!
おっと今度は何だ……?
思い切り息を吐き……?



懲りることなく乗ったーーーー!!!!
体内の二酸化炭素を大きく排出することで少しでも体重を軽くしようという……
人類史上、ここまで愚かな発想があったでしょうか……?


【不】
アラサー不美人さん、後がなくなりましたね。
しかし、諦めるのはまだ早い。
彼女にはまだ救いの道が残されています。


これは先日の「日本逃げ道作成学会」で発表された最新の研究結果ですが、体重が増えたときに大変有効な言い訳として、


➊ トイレに行く前だった
➋ 最近髪を切っていなかった
➌ 爪が伸びていた
➍ ピアス、ネックレス、腕時計等を外し忘れていた


以上の4点が挙げられています。


どんなに追い詰められた状況であっても、4つのうちのいずれかが当てはまるでしょうから、アラサー不美人さんにはこれらの言い訳を上手く活用し、極度のストレス状態から何とか抜け出してもらいたいものです。


【矢】
「ストレスはダイエットの大敵」というのは有名な話ですからね……


【不】
そう……!

私は今、伝えたい……!
身体に支障をきたさない範囲〈あくまで健康第一★〉でぽっちゃりすることの、一体何が悪い……!
美味しいものを美味しく食べる……
これ以上の幸せがこの世にあるだろうか……いやない……っっ
〈反語表現★悪魔の囁きVer.〉!!


【矢】
こっ……これは……
史上まれにみる名言ですよ……!


全米〈コメ〉が泣いた……!


全肉が……全魚が……全菓子が……全ケーキが……全ドーナツが……!


嗚呼、願わくば、皆さまが充実した「食欲の秋」を過ごされんことを……っっっ


────────────────────────


♫~♪~♫~♬~(エンディング曲)

 
【矢】
さて、残念ながらそろそろ放送終了のお時間が近づいてまいりました。


感動の続編は、ネット配信チャンネル「ダメエット」にてお楽しみください。


 アラサー不美人教授、本日は誠にありがとうございました。

 
【不】
ありがとうございました。

 
【矢】
それではまた来週お会いしましょう。
みなさまごきげんよう
 


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